手水鉢

八代に移っていた長岡興長に伺をたてて造った手水鉢である。銘は肥後熊本春光院全長老の筆跡であると記している。手水鉢の高さ、巾共に102㎝。全体は如来座像台座形式で、下から反り花部、敷茄子、請花部からなっている。反り花部は高さ20㎝、八角形をしており、ふくらみを持たせてあるが蓮弁はない。敷茄子部は鼓形をしており高さ44㎝。請花部は水鉢になっている。上段の蓮弁には花弁の中央部に「奉寄進・寛永・(    )・吉春・長岡・佐渡守・興長とある。真上から見ても、真横から見ても均整のとれた美しい水鉢である。この水鉢の上には如来が座しているという作であろう。

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