歓喜天

歓喜天

歓喜天(かんぎてん)は大聖歓喜天、又は聖天(しょうてん)と呼ばれる仏教の守護神の1人で、人身象頭(じんしんぞうとう)の特異な形をしている。この仏神はインドの古代神話に仏道修行者を誘惑する悪者として登場するが、のちに仏教に取り入れられ、障害や困難を排除する仏教の守護神として再生する。諸願をかなえる力も強いけれど、反面約束を守らなかったりすると、大変恐ろしいといわれる。

歓喜天の信仰は、災いから避け、逃れることを祈ることがインドでは盛んで、物事を始める前に事の円満成就を歓喜天に祈る。仏教に歓喜天が取り入れられると、仏法(ぶっぽう)を擁護し、衆生に利益を施して諸事の願いを成就させる善神として信仰されるようになった。

明星院の歓喜天