住吉様の神は、住江(すみえ)の神、住吉(すみよし)の神といわれる。住吉とは水の澄んだ海岸、河口を意味し、青い海辺でみそぎをして身を浄める(きよめる)際の護り(まもり)の神さまです。
神功皇后が朝鮮に進攻した時、この神さまが皇后を護り、舟を導いて大きな手柄をたてた。その時に、祀られた(まつられた)のが住吉大社です。
三大住吉と言えば、下関とここ東守江、そして大阪の住吉です。つまり神功皇后の子である応神天皇の進出ルートと合致します。ここ守江湾は古代から「天下無双の湊(てんかむそうのみなと)」、つまり日本一の港と言われ、ヤマト政権の成立、隼人征討等重要な役目を担っていました。今日でも、4年に一度、八幡奈多宮の御神輿(おみこし)を御旅所(おたびしょ)まで運びます。
1688(元禄元)年7月26日、松平英親は、播州灘でしけにあい、さのとき住吉明神に祈願をこめ、無事難をのがれた。藩をはじめ船待ちどもの信仰を集め、海の守護神として、厚く信仰した。