市杵島(いきしま)

 アマテラスとスサノウの娘に市杵島比売神(いちきしまひめ)がいる。別名、「サヨリヒメ」ともいう。「日本書紀」では「市杵嶋姫命」と標記している。八幡神ではイチキシマヒメが比売神(ひめがみ)とされる。この比売神が奈多の市杵島(いきしま)に降臨したという。
 斎き(いき)とは、神を祀る(まつる)ことを指していて、「イツキシマ」で祀る島のことを指します。別名のサヨリヒメの「サ」は「神霊」を指しているといいます。つまり、「神霊が寄る」で神霊が宿るもの。古代は島や山には神が宿っている。もしくは自然そのものが神と考えていましたから、サヨリで案に島や山を指していたかもしれません。一般的には巫女(みこ)、シャーマンとみられます。イチキシマヒメが三女神の中で特別視されるのは、巫女だったからです。

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