比売(ひめ)大神は、国前郡奈多宮沖市杵(いき)島に至現される。
市杵(いき)島は比売(ひめ)大神発祥の霊地。(宇佐八幡御託宣集、古事記伝)
応神天皇御滞在の地
応神天皇、奈多浜に御着岸、この地に御滞在となる。(宇佐八幡御託宣集)
宇佐との交流
奈多亀山古墳を残したこの地の豪族は、この比売大神を守護神として祀り、海岸一帯に広がる良質の砂鉄を採って製鉄の技術を有していた。勢力拡大を計る宇佐の豪族(小椋山の亀山古墳、赤塚古墳)は、この奈多の豪族と結び、鉄の交易を始めると共に、自らの祭神として比神大神を祀った。
聖武天皇神亀二年、宇佐氏の奉ずる比売大神と、大神氏の奉ずる八幡神とを合祀したのが宇佐宮の創始である。それから五年後の天平元年に奈多宮が創始された。